介護職員初任者 職場

介護職員初任者の職場の実態

介護職員の仕事現場は映画撮影の現場に似ています。利用者一人一人にはそれぞれの人生感を持つ主人公で、介護職員は脇役として生活のお手伝いをしているかのように感じます。

 

私もかつて女優のように利用者に合わせて話し方や接し方を変えて介護職員を楽しんでいました。楽しみながらも気にしなくてはいけないのがケアサービスの時間配分です。

 

訪問介護の場合、常に次の訪問先の時間が迫っていますので、各訪問先で決められた時間内に計画通りのサービスを終了しなければなりません。利用者によっては、「次の訪問は、何時から?どこまで行くの?」などと聞いてくる方もいます。

 

たまたまその日はそこの訪問で業務終了でも、「次は●時から、○○まで行くんですよ。」と答えた方が良いでしょう。次の訪問がないとなると、いつまでも介護職員を引き留め話し相手になってもらおうと考えるからです。

 

利用者との付き合いが長くなればなるほど介護職員も情が移りつい長居をしそうになるのですが、強い正しい気持ちをもって「仕事」と割り切らなければなりませんね。
今の例は頭のしっかりされた利用者の場合ですが、認知症の方の介護も注意が必要です。昔のことはよく覚えていて何度も同じ話をしますが嫌がらず傾聴することで利用者は安心します。1時間、1分前の事は忘れることが多いのです。

 

昼食の食事介助の際食事が終わり茶碗を洗っていると、「今日の昼ごはんは何?」とよく聞かれます。そんな時は「今食べ終わりましたよ。」とは言わず、「○○さんは何が好物なんですか?私は○○が好きなんですよ。」と話題を少し変えることで昼ごはんのことは忘れてしまうものです。

 

認知症の方の話は決して否定せず、馬鹿にせず、が鉄則です。自分の便のついている使用済みの紙おむつを押し入れやタンスに隠してしまう認知症の方もいます。これにはお手上げでしたが、必死に探して見つけても話題には出さずにソッと汚物入れに捨てて差し上げます。

 

紙オムツを隠したことはスッカリ忘れているのですから。介護職員をしているととっても気が長くなり、プライベートの人づきあいの中でも大抵の事は許せるようになるという、特典がついてくるかもしれませんね。