介護職員初任者 やりがい

介護職員初任者のやりがい

介護職員初任者はとてもやりがいのある仕事だと思います。私たち介護職員は、高齢者の生活の質の向上を目標に介護を行います。ただ単にオムツの交換をしたり食事介助をしたりするのではありません。

 

多くの高齢者は各々の病気は慢性期にあり完全回復は望めない状況の中、少しでも快適に生活することを求めています。介護をしている上でそれが叶った時の利用者の嬉しそうな顔を見た時、やりがいを感じます。

 

以前私が訪問介護をしている時にこんなことがありました。私は要介護3の一人暮らしの女性のお宅へ週に一度家事援助のため通っていました。初対面の時からその方は無愛想で、「頼んでもいないのに、来なくていいよ。」、「勝手に息子が契約しただけだから、帰って下さい。」と言われ、戸惑ったのを覚えています。

 

何とか家の中に入れてもらい掃除洗濯などをしていました。何を話してもほとんど聞いてもらえず、ベッドの上で黙ってテレビを見ています。どうしたものかと思いましたが、どうすることも出来ずとにかくケアサービス計画に従い仕事をしていました。

 

2年くらいの月日が流れ、ある日その方が珍しく「今日は庭に出たい。」と言うので、快く歩行介助をして一緒に庭に出ました。太陽の日差しが眩しいけれど気持ちのいい日でした。すると「あの花に水をやってほしい。」と話かけてきました。植木鉢にある花をみつけ、「可愛い花ですね、なんていう花ですか?」と聞くと、「星のソナタ。」と短く答えてくれました。

 

会話をもっと楽しみたくて「お花買われたのですか?」と聞くと「誕生日に息子が贈ってきたのよ。」と。その後、数年前同居していた息子さん家族が仕事の都合で都会に出てしまったこと、たまにしか帰ってこないことなどを話してくれました。「お花を贈ってくれる息子さん、きっと毎日お母さんの事考えている証拠ですね。」と言うと初めて笑顔になりました。

 

私の心の中でもっと早く寂しい気持ちに気が付いてあげれば良かったという後悔の念と、もっとその方の笑顔が見たいという希望が溢れてきました。その方は今までできなかった水やりも、徐々に自分でするようになりました。こんな時、この仕事にとてもやりがいを感じます。