介護職員初任者研修

介護職員が心掛けるべきこと

介護を職業としている人、特に介護職員初任者に期待されている分野は、主に高齢者が対象となり、これらの人々が人間として人生を全うできるように支援していく仕事だとも言えるでしょう。ここでは、介護の質を高め、よいよい介護ができるように「介護技術」を学びながら、介護とは何かを追求していきたいと思います。

 

介護の基本は、人権の尊重にあります。人間らしく生きることは、憲法にも保障されており、憲法の基盤ともなっています。この精神を介護の中で活かすとするならば、老人、障害者が人間として生きていくことを尊重することに始まります。

 

そして、介護の手の一つ一つにぬくもり、思いやり、心配りなどの介護職員の心を伝えることがとても大切です。専門的な知識や優れた介護技術も、この心が抜けていては介護職員としては不合格です。人を尊重するという基本精神を忘れずに心掛けていきましょう。

 

また、介護とは高齢者が普通の生活ができるようにサポートすることです。高齢者や障害者の日常生活の基本動作をサポートしながら、その人がその人らしく少しでも自立し、社会参加をしながら生活できるようにサポートすることが目的なのです。

 

介護をする際は、高齢者、障害者などがどのようにしたらより自立をすることができるのか、どのような介護方法を取った場合に、より自立を促すことが出来るのかを判断し、介護していくように気をつけましょう。

 

そして、そのためには、まず高齢者、障害者の障害となっている部位や程度を確認し、それに基づくニーズを理解する必要があります。介護職員初任者は、どのような部分にどの程度のサポートをしたら良いのか、対象に有効な目標を設定し、どのような介護方法を行えばよいのかを決定していきます。

 

可能ならば、介護を必要としている人自身が、自分で出来る部分と出来ない部分の境界線を理解し、どのような介護をして欲しいのか見定めることが介護の目的を果たすうえで重要な方法になります。

 

毎日の介護の中で、介護者は介護を必要としている人が自己決定が出来るように、可能な限り自分のニーズを話して貰い、自分はどのようにサポートをしていくのか、相手が支援して欲しいことは何なのか、ヒアリングするように心掛けると良いでしょう。

 

その上で、利用者と共に目標や計画を立て、実施、評価ができれば、それぞれに合った有効な介護が出来ると思います。このような地道な努力を繰り返すことによって、要介護者は自分自身のことを見つめなおし、冷静に判断することが出来るので、自立への目標や足がかりを把握することが出来るようになると思います。