小規模デイサービス

小規模デイサービスの戦略について

小規模デイサービスのメリットは数多くありますが、介護職員が利用者である高齢者とより密接に接することが出来る点が挙げられます。また経営という視点からみれば、人件費を抑えられるというメリットもあります。

 

小規模デイサービスの経営者の中には、介護職員出身者だけでなく、身内で介護が必要となり、その体験がきっかけで介護サービスに貢献したいと気持ちから開業したという人も少なくありません。

 

しかしながら、経営するデイサービスの稼働率が思うように向上しないといったケースも多々あります。小規模デイサービスの経営のポイントは、フットワークの軽さを活かすことです。小規模ならではの特性を活かした戦略を考案し、それを戦術レベルで実践していくことが求められます。戦略だけでなく、実行可能な戦術が遂行されなければ効果を得ることはできないでしょう。

 

また小規模デイサービスの場合、一般的には機能訓練指導員の配置は義務付けられていません。これは地域によって違いがあり、東京都などは小規模デイサービス施設でも、機能訓練指導員は必要になります。一般的に、看護師やあんま士の人件費は、介護職員よりも高いですが、その分介護に関する知識やスキルを持っています。

 

しかしながら、機能訓練指導員の人件費は固定費として掛かってしまいますので、小規模デイサービス施設の経営にとっては痛い出費となるケースも考えられます。そのため、人員のオペレーションをしっかりと構築し、余計な人員を抱えない工夫が必要となってきます。

 

また稼働率は、最低でも70%は欲しいところです。そうしないと夏場や冬場における利用者の入院や入所などが重なるタイミングで収益が大きく低下してしまう恐れがあります。

 

このような状況も踏まえると、今後は小規模だけでなく、中規模のデイサービスのメリットも見直されていくのではないでしょうか。さらに、ケマネジャーの中には、小規模デイサービス施設への懸念も少なくありません。なぜなら、小規模ということで単位数が高くなってしまうからです。

 

例えば、要介護1でみると、小規模=790単位、通常規模=677単位になりますから差は113単位となり、約1130円の差額になります。利用者負担に換算するとたったの110円ですが、年金でやりくりをしている高齢者にとっては大きな負担になるケースもあります。

 

また、小規模デイサービスは、介護経験が少ない人や他業種から参入したばかりの事業者が多いことから、サービスや意識においても、不慣れなケースも少なくありません。

 

しかしながら、最初から20名定員の通常規模のデイサービスを運営するのは、人員確保、管理の負担なども大きいという問題があります。最初は小規模でスタートをし、徐々に人員数を上げていくといった計画で運営していくのも1つでしょう。